Surprise Me!

阿蘇山が噴火 噴煙2千メートル レベル3に引き上げ 火口2キロを入山規制 [熊本県]

2015-09-14 1 Dailymotion

14日午前9時43分ごろ、熊本県・阿蘇山の中岳第1火口(1506メートル)が噴火した。気象庁によると、噴煙が火口から高さ2千メートルまで上がり、大きな噴石が飛散するのを確認した。気象庁は噴火警戒レベルを2(火口周辺規制)から3(入山規制)に引き上げ、周辺自治体は火口から半径2キロを立ち入り禁止とした。熊本県などによると、けが人は確認されていない。

 熊本県などによると、火口から約1キロにある阿蘇山ロープウエーの乗り場付近には観光客十数人がいたが、従業員も含めて全員が避難を完了。他の観光施設にいた観光客も下山した。現在のところ、建物被害の情報もない。周辺の阿蘇市、南阿蘇村、高森町によると、住宅は火口から4キロほど離れており、避難勧告などは出していない。

 気象庁によると、火砕流が発生した可能性もあるという。今回の噴火で、午後4時ごろにかけて、南阿蘇村と高森町などで多量の降灰が予想されるという。

 今後も同規模の噴火があり、火口から2キロ以内で噴石や火砕流の影響が及ぶ恐れがある。風下側では2キロを超えても小さな火山れきに注意が必要で、気象庁は警戒を呼び掛けている。

 気象庁は従来の規模を上回る噴火時などに発表する「噴火速報」を8月の運用開始以来、初めて出した。阿蘇山が噴火警戒レベル3に引き上げられるのは、レベルの運用を始めた2007年以来初めて。

 安倍晋三首相は首相官邸で報道陣に「自治体と連携を密に取りながら、人命を第一に政府一丸となって万全を期す」と述べた。政府は、首相官邸の危機管理センターに情報連絡室を設置。山谷えり子防災担当相は「安全確保に万全を期すようにしてほしい」と語った。

 阿蘇山は、小規模な噴火を受けて昨年8月に噴火警戒レベルが2に引き上げられ、火口から半径1キロが立ち入り禁止になっていた。昨年11月25日には21年ぶりにマグマ噴火を起こし、高さ千メートルを超える噴煙が続くなど、活動が活発化していた。マグマの移動に伴う山体膨張は3月ごろから停滞していたが、火山性地震などが多くなっていた。

=2015/09/14 西日本新聞=


引用元 YAHOOニュース

http://www.nishinippon.co.jp/nnp/kumamoto/article/195068